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鏡の中の騎士と ひだまりの少女

acoustic pop‑rock ballad, intimate bar‑room ambience, soft piano & nylon‑string guitar, soulful Female vocal, reflective mid‑tempo

imaesan K·5:14

Lyrics

Verse 1

ラウンジの低い照明の中 氷が溶ける音だけが響いてた

「…カズちゃん?」 カウンター越し、

不意に呼ばれた懐かしい愛称(なまえ)

振り向けば そこには 見違えるほど 綺麗になった「彼女」が立っていた

かつての 小さな三つ編みはもうない

大人の香水を纏(まと)った ひとりの女性(ひと)

私はグラスを持つ指を わずかに震わせ

「カズちゃん」という 昔の仮面を

もう一度 鏡の中から 呼び戻す

Pre-Chorus 1

吸い込まれるような その瞳は

あの日 ロイヤルホストで笑っていた 幼い少女の光を 閉じ込めたまま

私は あの頃よりも ずっと 「女」である自分の身体(からだ)を 呪っている

Chorus 1

あと少しで 家族になれたのかな

壊れた器(からだ)でも 母になりたかった

けれど 私には 越えられない壁があった

父さんの隣で 「女」でいることができなかった

愛しているのに 触れられない

透明な境界線が 私たちを隔てていた

Verse 2

3人で過ごした 週末の午後

3DSの 小さな画面が 言葉にできない 想いをつなぐ窓だった

「一緒に狩ろうよ」 私はあなたを誘った

あの時 私は 産めない絶望も 役割という檻も

すべて忘れて あなたを守る 騎士(ナイト)になれた

あなたの父さんの 指先が触れるたび

私の肌は 氷のように 剥がれ落ちていった

愛したいのに 抱かれたくない

その矛盾に 焼き尽くされながら

画面の中の草原だけを 共に駆けた

Pre-Chorus 2

「カズちゃんがいなくても、狩れるようになったよ」

ドアの向こうへ消えた 小さな強がり

愛おしさと 申し訳なさが 溢れ出して

私は リビングのソファーで 立ち尽くした

身体が伴わない愛は 罪なのだろうか

Chorus 2

「ごめんなさい」と 唇を噛んだ夜

私は 母であることを 諦めたんじゃない

あなたの「カズちゃん」を 殺してしまったんだ

壊れた器(からだ)で 愛を注ごうとして

結局 あなたを 置き去りにしてしまった

あの日のあなたの涙 今も消えない

Bridge

「新しいお母さん、すごく優しいの」

大人の女の微笑みで 語るあなた

救われたのは 私の方かもしれない

私がなれなかった「正解」の家族の中で

あなたが 今 幸せに咲いていることが

暗い砂漠を歩く 私の 唯一の勲章(しるし)

Outro

ラウンジの微かな灯り 彼女を照らす

本当に 綺麗になったね

画面の中の冒険は 遠い日の幻

幸せでいてね 愛しき 私の戦友(とも)よ

「元気でね」

声に出さず 祝福を

12年越しの 再会に 静かな乾杯を

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