
古い校舎
boy
Tomekantyou·2:32

2:32
古い校舎
boy
Creator: TomekantyouRelease Date: April 9, 2026
Lyrics
僕が通った小学校は
木造二階建ての古い校舎。
その端の一階に音楽室、
その真上に図書室があった。
図書係をやっていた僕。
その日、当番だったので
遅くまで図書室にひとり残っていた。
いつの間にか窓の外は
すっかり暗くなっていた。
もう帰るつもりで本を本棚に戻していたら
かすかにピアノの音が聞こえてきた。
床下から響いてくるような気がした。
(音楽室からだ。いったい誰だろ?)
僕はあわててカバンを背負い
図書室の照明を消してから階段を下りた。
階段のすぐ横に音楽室の入口がある。
音楽室には明かりがついていなかった。
ドアに近づいてもなんの音もしなかった。
なんだか僕は怖くなってしまった。
玄関へ続く暗い廊下をドタドタと走った。
それだけ。
つまらない昔話である。
僕たちが卒業して
やがて小学校は鉄筋の新校舎になった。
あれは、昼間の音楽の時間のピアノの音が
音楽室の天井に吸い込まれ
夜になって図書室の床から抜け出し
やっと僕の耳に届いたのではないか。
最近、そんなことを考えてみたりする。
なにしろ、とても古い校舎だったから。
木造二階建ての古い校舎。
その端の一階に音楽室、
その真上に図書室があった。
図書係をやっていた僕。
その日、当番だったので
遅くまで図書室にひとり残っていた。
いつの間にか窓の外は
すっかり暗くなっていた。
もう帰るつもりで本を本棚に戻していたら
かすかにピアノの音が聞こえてきた。
床下から響いてくるような気がした。
(音楽室からだ。いったい誰だろ?)
僕はあわててカバンを背負い
図書室の照明を消してから階段を下りた。
階段のすぐ横に音楽室の入口がある。
音楽室には明かりがついていなかった。
ドアに近づいてもなんの音もしなかった。
なんだか僕は怖くなってしまった。
玄関へ続く暗い廊下をドタドタと走った。
それだけ。
つまらない昔話である。
僕たちが卒業して
やがて小学校は鉄筋の新校舎になった。
あれは、昼間の音楽の時間のピアノの音が
音楽室の天井に吸い込まれ
夜になって図書室の床から抜け出し
やっと僕の耳に届いたのではないか。
最近、そんなことを考えてみたりする。
なにしろ、とても古い校舎だったから。
