光より早く鼓動が跳ねる。
重力が指の隙間でほどけていく。
現実が半減し、境界が消える。
時間も理由もない、ただ動きが進化する。
世界と世界の狭間で、
進むんじゃない、貫いていく。
次元の層が悲鳴を上げ、
その中を切り裂いていく、純粋な刃。
ゼロとイチが衝突して、消える。
無音が内側から爆ぜ、光が満ちる。
コードが溶け、音と熱になる。
何も残らない、でも無でもない。
回路の空、塵の鼓動。
速度が音を壊し、信頼を置き去りにする。
視界がガラスのように割れる。
それでも止まらない、ただ通過する。
“わたし”と“次元”の線が
ぼやけて、消えて、溶けていく。
重力も、神も、絆もいらない。
あるのはただ、進化する速度だけ。
空白を破り、定義を壊せ。
次の次元に“辿り着く”んじゃない。
生み出すんだ、通過のたびに。
ノイズが音に戻り、
光が骨に変わる。
未来も過去もなく、
わたしはただ、交差する中心。
上昇ではない。
再生でもない。
ただ、破壊。
永遠に、その先へ。