©MAMEZON
雨上がりの空気に漂う あれは金木犀の匂い
いつか君と当たり前のように 木の傍で笑いあった秋の日
君はどこか遠くを見ていた
帽子を深く被って
ふと目が合うと いたずらに微笑んだ
可愛くて 胸が苦しいくらいだった
僕は君の何を知っていただろう
君は何を思っていたの
こんなことは今まで無かった
僕が貴女から離れていく
絶対離さないと誓ったのに
君を愛した過去を嘘にしたくないのに
「嘘つき」
君は泣いて僕のシャツを掴んだ
簡単に終わらせられる時間じゃなかった
「振り向かずに行って……もし貴方に優しさがあるなら」
返せない沈黙だけが
胸を裂くように残った
永遠はどこにもない
触れることもない
いつか君がつぶやいた
「別れの無い場所にいきたい」
僕たちは永遠だと思ってた
君の笑い方も
夢でしか見られなかった
二人だけ知ってる沈黙が
まだ痛かった
でも金木犀はまた香る
君のいない季節にも
いつか同じ風に 君を感じられるように
“…Goodbye… I still feel your scent in the autumn air…
(さよなら)