きみの目に浮かんだ
雨粒が 落ちて
お茶碗をぬらしてく
話す気になれない日には
そっと あの味を思い出して
炊きたての白いごはんに
柔らかな 温もりをのせて
とろけるまで 泣いていいよ
あの角煮 ほろほろの記憶
優しさは しょうゆとみりんの
影で そっと染みていく
心も おなかも 癒されていく
ふとした会話で
ふたり 笑いあった夜更け
悲しいことは 時々あるけど
味って 裏切らないんだよね
からしちょっぴりかけてごらん
涙にも すこし辛味を
腕によりかけた煮込みの魔法
切なさも すこし甘くして
思い出にしてしまおう
角煮と きみの笑顔で
時間をかけて 火を弱めて
心までやわらかくなる
あの味は まるで希望みたい
今夜も おいでよ
愛されてた証がある
湯気のむこう ただいまって言える
角煮の詩を 君に贈るよ