眠れない夜に 名前をなぞる
紙のような月が ふわりと滲む
あの声がまだ 耳の奥で震えてる
抱きしめられない やさしさばかり
ため息さえ 飾れない夜に
輪郭だけ 残る夢を なぞってる
忘れたふりして 触れた指先に
ほどけてく 夜紗の記憶
たとえ戻れなくても もう一度だけ
呼んでほしい あの名前を…
静けさが痛い 時計の針の奥
ふたりの季節は 閉じたアルバム
すき間のような 光だけが揺れてた
もう傷つかない場所を 探してた
ガラス越しの空 君の背中
さよならより先に
聞きたかった言葉は
…ただの「ありがとう」
忘れたふりして ほどけた指先に
溢れてく 夜紗の痛み
たとえ失くしても 今もここに
残ってるよ あの温度が…