桜の空 舞い散る命
制服の袖に ひとひらの孤独
名前もない 誰かの夢
切っ先だけが 嘘を知ってる
無音の中 響いたのは
私の心か それとも刃か
「帰れない」と知ってたのに
まだ…空を、見上げてた
斬花幻夢(ざんかげんむ)——
咲くたびに 失くしてく
この手に残る 温度さえ
幻(まぼろし)に変えてく春よ
剣が教えてくれたのは
「強さ」は 孤独の別名だった
切れ端の願い 拾い集め
夜風の中で 自分を縫う
誰のために 傷を抱いて
「守りたい」って 呪いに変えた
あの日の声が まだ耳を掠める
「やめて…」って、言えなかったんだよね
私は、私を殺して
残ったものだけを 信じた
咲くたびに 忘れてく
君が笑った 季節さえ
切り裂いてしまう春よ
でも、願ってもいいかな?
「もう一度だけ、抱きしめて」って——