提灯の 青い光が ゆらいで
夜の 気配を つれてくる
通りのすみで 浴衣の影
笑い声が すれちがう
屋台の飴を 指でとかし
君は 視線をそらした
一言も 言えないまま
あの日の 距離が よみがえる
花火通りのブルー
君の横顔を 照らして
消えそうな 気配を
そっと胸にしまった
線香花火が 落ちるまで
君の顔を 見ていた
風鈴の音に まぎれて
名前を呼ぶのをやめた
胸の奥まで しみこんで
こわれそうな 夏の夜
やさしく抱きしめた
最後の言葉が
見つからないまま
空の花火が
やさしく頬をそめた
君と過ごした夏の夜
離れても この色は
心に 残っている
提灯の 青い光
また会えると 信じてる