新しい傘
嬉しくて
何度も開いた
小さな手には
大きくて
意味もないのに
閉じたくなかった
…
小さくて
あなたと笑った
肩がふれるくらいが
ちょうど
よかった
雨が降った
待つ声も
ない
水たまり
そのまま歩いた
止める声も
傘を買った
笑う声も
雨がやんだ
意味もなく
開いた
この街で
ひとり…
あの頃の
傘は
閉じていく
滲んだまま
ねえ
まだ少し
凍えさせて
雨のまま…
雨のまま...