降りしきる雨音
九月の雨が
夏を洗い流してゆく
アルペジオが
秋の足音のように
一音、一音
静かに歩みを進める
情熱は心の何処かに
しまい込み
静謐な夜をただ ワルツが揺らす
感覚はさえ
感情はさめてゆく
エントロピーよ 眠れ
時がゆっくりと動きを止め
やがて 遡る
記憶の狭間
追憶のセレナーデ
雨垂れが
エンドロールのように
きみとの想い出を
過去へとスクロールしてゆく