鉱山から漏れ出す黒い螺旋
煤煙の雲が音もなく覆う
解析機関の示す答えは
「自己増殖する虚数」
黒いオイルで染まった設計図
谷を守れぬ歪な機構
赤熱する時計塔の炉心に
Ready, Set, Go
祈りはインプロージョン
歯車仕掛けの街が歪んでく
真空管の放つ光が
一点へと吸い込まれて消える
無限螺旋に街は呑まれて
錆びついた私の心臓が軋み鼓動する
窓辺に眠るブリキの兵隊
埃の下で夢の行進をつづける
鐘が鳴る 最後の夜に
鉄の橋は もう落ちた
硝子越しに 映る顔に
最後の祈りはインプロージョン
歯車はただ虚空を刻み続ける
届かなかったその優しさだけが
静寂の中今も漂っている
(これで…)