ほどけてゆく 指の隙間
残された温もりが 風に溶けた
降り止まぬ想いを 抱えたまま
歩き出せずに 立ち尽くしていた
あの日の言葉も 届かぬまま
胸の奥で 揺れ続ける
忘れたくないと 願うほどに
離せなくなるのに
舞い上がれ 風花となり
この手をすり抜けてゆけ
握りしめていたすべて
今 解き放つように
消えるのじゃない 遠くへ
届いてゆくものだから
この風にそっと預けて
君のもとへ流れてゆけ
振り返るたびに 滲む景色
戻れない時間を 知りながら
それでもどこかで 願っていた
もう一度だけ 触れられると
言えなかった言葉の重さが
胸を締めつける
閉ざした空を越えてゆけ
止めていた涙さえも
今 ほどけてゆく
消せないまま 抱えてた
そのすべてを乗せながら
この風はきっと優しく
どこかへと運んでゆく
触れられない距離でも
途切れない想いがある
名前を呼ぶその声が
風の中に残ってる
すべてを越えてゆけるなら
この胸に残る痛みも
意味を持てるから
消えないまま それでも
歩き出せると信じて
この風に今 すべてを
託して送り出すよ
花は舞い 風は流れ
やがて春は 遠ざかる